町田総合法律事務所へようこそ。私たちは、地域に住まいの方、地元の中小企業の方が気軽に相談できる事務所作りを目指しています。

個人再生の弁護士相談の様子~質問と回答例~

債務・借金の個人再生の弁護士とのご相談の際は、債務整理の方針として個人再生が適しているのかを判断するために弁護士が質問させていただきます。

ここでは個人再生のご相談の際に、弁護士がどのようなことを質問するのか、質問と回答例の具体例を町田・相模原の弁護士がご説明します。

1 債務・借金の金額、取引期間の確認

弁護士

どの会社から、現在いくら借りていますか。会社名と大体の金額、返済状況を教えてください。クレジットカードのショッピング分も含めてすべての債務について教えてください。

A銀行の住宅ローンを2000万円、B銀行のカードローンを100万円、消費者金融C社から100万円、クレジットカード会社D社から100万円です。住宅ローンは毎月6万円、それ以外に毎月合計10万円返済していたのですが、今月から払えそうにありません。

相談者

弁護士

住宅ローン2000万円に、その他3社から合計300万円程の債務ですね。いつ頃から借り始めていますか?また、借金の原因は何でしょうか。

10年前にマンションを買ってA銀行で住宅ローンを組みました。5年前頃からB銀行C社から借り始め、D社は2年前から借りています。借金の原因は、子供が私立高校に通うことになりその学費が負担になり、大学進学で更に余裕がなくなったことです。

相談者

ポイント

  • 個人再生ではすべての債権者を対象としないといけないので、全社申告してください。
  • 個人再生では、借入原因の説明を求められるので原因についてヒアリングします。個人再生では自己破産のように「免責不許可事由」がないので浪費やギャンブルがあっても手続きは可能です。しかし、借金の原因が解消されなければ、返済していくことができないでしょう。

2 家計状況の確認・財産内容の確認

弁護士

家計状況を確認します。奥様とご長男とともにマンションにお住まいとのことですが、手取り月収、住宅ローン、マンション管理費、食費、水道光熱費、保険料、学費等の支出の内訳を教えてください。

月収は手取りで30万円前後です。賞与は夏冬各50万円程でています。住宅ローンが6万円、マンション管理費1万円、食費は10万円、水道光熱費は合計して4万円、通信費2万円、保険料2万円。服や日用品購入のための雑費に2万円は使います。学費は年間100万円程で半年ごとに支払いがあるので、ボーナスをほとんど学費にあっています。 妻は専業主婦でしたが、先月からパートを始めて4万円程の月収になる見込みです。

相談者

弁護士

収入がご夫婦で34万円、支出は学費を考慮しないと27万円ですね。マンションを所有して住宅ローンを返済中であることを考えると不動産を維持できる個人再生がお勧めです。 財産についても教えてください。預金口座はどこの銀行にありますか。車はお持ちですか。生命保険は掛け捨てですか。

預金は~、車は5年前に150万円で買った自動車を使用中で。自動車ローンの支払いは終わっています。生命保険は掛け捨ての保険です。このままだと住宅ローンを払えないのですが自宅を手放さずに住みますか。また、車や、保険はどうなるのでしょうか。

相談者

弁護士

個人再生の最大の特徴は住宅ローンの支払いを継続して住宅を守れるという点です。また、個人再生では自己破産のように財産が強制的に処分されることはありませんので、自動車や保険をそのまま維持することができます。

ポイント

  • 家計状況をヒアリングして返済能力を確認し、個人再生が適しているのか判断します。個人再生では減額された借金を分割弁済していく必要があるので、ある程度の返済能力がないとできません。
  • 財産内容についても一通りヒアリングして、財産内容を把握します。個人再生では自己破産と異なり財産が強制的に処分されることはありません。しかし、自分の財産相当額を債権者に弁済しないといけないので(清算価値保証原則といいます)、財産の合計額が高額になると弁済額が高くなりすぎ返済能力を超えてしまう可能性があります。

3 個人再生の返済額

弁護士

マンションの査定を後日取得する必要がありますが、おそらく住宅ローン残額以下の査定額となるオーバーローンでしょう。不動産以外に目ぼしい財産はなさそうですね。マンションの査定を不動産業者で取得したことはありますか。

半年前にマンション売却を考えて査定を取ったところ1700万円程と言われて、それでは住宅ローンを完済できないのであきらめました。

相談者

弁護士

住宅ローンがオーバーローンなら不動産の価値はないので清算価値に影響はないですね。個人再生では住宅ローン以外の借金が通常5分の1に減額されますが、最低でも100万円を弁済するように定められていますので、今回は最低弁済額100万円を債権者に弁済していくことになります。原則3年間で弁済するので、住宅ローンの返済に加えて毎月2万8000円程を返済することになります。

それくらいであれば返済できそうです。

相談者

ポイント

  • 個人再生では住宅ローンはそのまま返済を続けて、それ以外の借金を減額した上で原則3年間の分割弁済をします。返済する金額を簡単に説明すると①債務の5分の1(注:高額の場合は割合が異なる)、②100万円、②清算価値相当額(財産の総額)、のいずれかの大きい額です。

4 個人再生の弁護士費用

弁護士

個人再生の弁護士費用は、住宅ローンがある場合は、着手金44万円(税込み)と実費3万円です。なお、当事務所では事件終了後に成功報酬を追加で請求はしていません。

今日お支払いが必要ですか?また、費用は分割払いにできますか。

相談者

弁護士

弁護士費用のお支払いは次の給料日から分割でかまいません。例えば毎月5万円ずつの分割払いが可能です。

それくらいであれば返済できそうです。

相談者

ポイント

  • 個人再生では法律事務所によっては、着手金の他に事件終了後に成功報酬を請求する事務所もありますが、当事務所では成功報酬は請求しません。
  • 弁護士費用は支払能力に応じて柔軟に設定が可能です。但し個人再生の場合はある程度の支払能力があることが手続きの要件になりますので、あまりに少額のお支払いではそもそも手続きを進めることができません。

過払い・債務整理の無料法律相談を実施しています。

電話相談
042-732-3167

対応エリア

東京都|東京23区|町田市|八王子市|多摩市|稲城市|府中市|国立市|立川市|昭島市

神奈川県|横浜市|相模原市|大和市|綾瀬市|座間市|海老名市|厚木市|藤沢市|秦野市 |茅ヶ崎市|伊勢原市|平塚市

埼玉県|所沢市|入間市|狭山市|飯能市|秩父市|川越市|日高市|秩父郡|入間郡