2年ほど前からCFJ(ディック、アイク、ユニマットレディス等)は、過払い金返還訴訟を提起すると、過払い金の一部をまず任意に弁済してくることがあることは報じられていました。
ただ、当事務所では、CFJに対する過払い金返還訴訟を多数提起しておりますが(ほぼ常にCFJに対する訴訟があります)、今まではCFJから一部弁済を受けたことはありませんでした。
しかし、最近訴訟提起した案件では立て続けに、過払い金の一部弁済を受けました。
CFJの担当者が低額の和解案を提示して来て、それを断わると、CFJ側主張の金額をまず弁済させてくださいといって、振り込んできます。
CFJが全件そのような扱いをするようになったのかは不明ですが、多くのサラ金業者が過払い金の返還時期をなるべく遅らせようとする中で、逆に早期に一部弁済を自主的に行うCFJの対応は異質と言わざるをえません。
CFJ担当者は、「過払い金返還が大変苦しく、このままでは当社も破たんする可能性があります」(だから過払い金を減額してくれ)と最近は主張するようになりました。
過払い金の返還が苦しいと主張しながら、一部ではあるものの早期に返還するという対応は、ちぐはぐな印象を受けます。まだまだCFJは訴訟を起こせば満額近く回収できる状況ですが、今後はCFJからの回収状況にも変化があるかもしれません。
平成25年2月26日
過払い・債務整理の無料法律相談を実施しています。